テーマ「廃校利活用(東中学校跡地の活用)」について
令和7年(2025年)10月9日(木)、山口県美祢市議会の皆様が、笠間市を行政視察のために来訪されました。
視察テーマは、笠間市が進める「廃校利活用」の取組についてです。
笠間市議会からは、総務企画委員会副委員長の私が対応し、廃校となった笠間市立東中学校の利活用事例として、地域資源である栗をテーマにしたカフェの運営など、官民連携による複合的な取組について、担当部長により説明を行いました。
廃校利活用の背景
笠間市では、少子化に伴う学校統廃合により生じた廃校施設を、地域活性化や観光振興、交流拠点として有効に活用する取組を進めています。
東中学校跡地はその代表的な事例であり、現在は地域産品「笠間の栗」をテーマとしたカフェが運営され、地元住民や観光客の交流の場となっています。
美祢市議会からの主な質問内容
(1) 複合施設の内容・機能について
施設内にはカフェのほか、地域交流スペースやイベント会場として活用できる多目的エリアを整備しており、地域活動や観光交流の拠点となっています。
(2) 施設の利用状況について
カフェは週末を中心に多くの来訪者でにぎわい、地域行事やイベント時にも活発に利用されています。
(3) 施設管理について
ア. 行政と民間の役割分担
市が施設全体の管理を行い、カフェ運営などは民間事業者に委託しています。
イ. 行政財産から普通財産への変更時期
学校閉校後、施設用途の見直しを経て普通財産に変更。利活用方針を策定のうえ、公募により事業者を決定しました。
ウ. 所有権や貸与内容
市が所有権を保有し、民間事業者に対して一定期間の貸与を行っています。
(4) 公募方法と貸借料等の設定方法
利活用方針に基づき、事業提案方式による公募を実施。貸借料は施設規模や地域貢献度を踏まえて設定されています。
(5) 複合施設に係る事業費(予算額等)
施設改修・整備には、市の予算に加え、国・県補助金なども活用して進められました。
(6) 今後の展開予定(空室活用・入店予定・プロモーションなど)
今後は空きスペースを活用した新規出店の誘致や、地域資源を活かしたイベント開催、観光プロモーションの強化など、さらなる利活用の拡大を検討しています。
視察を通して
美祢市議会の皆様からは、廃校施設を地域活性化につなげる笠間市の取組に強い関心が寄せられ、活発な質疑が交わされました。
今回の行政視察は、両市の交流と相互理解を深める貴重な機会となりました。
笠間市議会では、今後も市民に身近で活力あるまちづくりに向け、議会として積極的に支援・提言を行ってまいります。