岸和田市議会への行政視察を実施しました

岸和田市役所を訪問 後ろに見えるは岸和田城

笠間市議会運営委員会では、令和7年(2025年)9月29日(月)、大阪府岸和田市議会を訪問し、同議会で進められている「議会改革」について行政視察を行いました。
岸和田市議会は、全国的にも先進的な議会改革の取組で知られており、開かれた議会運営や市民参加の促進など、多くの実践事例を学ぶことができました。

目次

視察の概要

視察日: 令和7年9月29日(月)
視察先: 大阪府岸和田市議会
テーマ: 岸和田市議会における議会改革の取組について

主な説明内容と質疑応答

視察では、岸和田市議会運営委員長および議会事務局から、議会改革の経緯や取組状況について説明を受け、
笠間市議会側からは以下の5つの観点で質問・意見交換を行いました。

①議会改革の背景・目的について

岸和田市議会では、「市民に開かれた議会」「政策提言を行う議会」を目指し、平成22年に議会基本条例を制定。
議会の役割や責務、市民との関係性を明文化し、議員一人ひとりが共通の理念を持って活動できる基盤を整えたことが改革の出発点となったとの説明がありました。

②改革内容・実施手法について

議会報告会や意見交換会の開催、委員会ごとの政策提言、市民との対話促進などを柱に改革を推進。
また、議会運営のルールを明文化し、議会として主体的に政策課題に取り組む仕組みを整備しているとのことでした。

③市民参加・情報公開について

定期的に市内各地で議会報告会・意見交換会を開催し、出された意見は議会全体で共有。
議会としての課題整理や政策提言に反映しているとの説明を受けました。
さらに、本会議や委員会のYouTube配信、議会だより・ホームページによる情報公開など、市民に開かれた議会を実現しています。

④ICT・デジタル化の導入について

令和3年度からタブレット端末を導入し、会議資料の電子化やペーパーレス化を実現。
資料共有の迅速化や検索性の向上など、議会運営の効率化が進んでいるとのことでした。
導入当初は操作面での課題もあったものの、研修を重ねて定着したとのお話がありました。

⑤成果・評価・課題について

政策提言を通じて市の施策に反映された事例もあり、議会としての発言力が向上している一方で、
継続的に市民との対話を深める工夫や、議員の情報発信力を高める必要性など、今後の課題も共有されました。

視察を通して

岸和田市議会の改革は、「制度」だけでなく「議員全体の意識改革」を伴う、継続的で実践的な取組であることが印象的でした。
特に、議会基本条例を基盤とし、市民との対話を重ねながら政策提言につなげる姿勢は、笠間市議会にとっても大きな参考となりました。

笠間市議会では、今回の視察で得た知見をもとに、
今後も市民に開かれた議会運営信頼される議会づくりを目指して取り組んでまいります。

岸和田市役所を訪問 後ろに見えるは岸和田城

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